「短期間でTOEIC800点を超えたいけど、どうやって勉強すればいいの？」
「TOEIC初心者だけど、800点取る方法を知りたい！」
「TOEIC800点あれば就活で有利になるみたいだけど、本当？」
TOEICを勉強している方の中には、このような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。筆者もTOEICスコアが550点前後で停滞していたときに、同じように考えていました。
しかし、正しい勉強法で学習を進めていくことで、最終的には865点を取得できました。
本記事では、500点台から800点を超えた経験を元に、次の4つの内容を紹介していきます。
- TOEIC800点はすごい？レベル感や難易度を解説
- 最速でTOIEC800点を取るための正しい勉強法3ステップ
- TOEIC800点を取得することで得られるメリット3選
- TOEICで800点を実現！効果的な勉強法をサポートする参考書・問題集4つ
この記事を読むことで、現状思うようにスコアが伸びない人でも800点突破のための糸口をつかめるでしょう。
今回紹介する方法は再現性が高いものになっていますので、ぜひ最後までお読みください！
TOEIC800点はすごい？レベル感や難易度を解説
結論からお伝えしますと、TOEIC800点は受験者全体の約11%に位置し、達成に必要な正答率は約85%です。英検に例えた場合、英検準1級相当の難易度であるといわれています。
これだけ聞くと、正答率85%や英検準1級レベルは難しすぎる、と思われる方がいるかもしれません。
しかし、TOEICは次に記載の3つの特徴から対策がしやすく、短期間でスコアを上げやすいです。
- Partごとに出題される問題形式が明確に決まっている
- 全問題マーク形式
- ビジネスシーンで使う単語・表現が多く出題されるため、繰り返し同じような話題がテーマになりやすい
対策がしやすいということは、裏を返せば、初心者でも間違った勉強をしなければ800点を取得できるテストということです。
最速でTOIEC800点を取るための正しい勉強法3ステップ
本項目では、最速でTOEIC800点を突破するために必要な勉強方法について解説します。
- 7000語以上の単語力と高校修了レベルの文法力を身につける
- TOEIC800点突破には、最低でも公式問題集を3冊分解く
- 安定して800点を取るために、シャドーイングでリスニング力と速読力を向上させる
また、本章は、TOEIC600点未満の初心者が最速で800点を取る想定で記載しています。
現状、安定的に700点以上取得できている方は、単語力と文法力は概ね問題ないと考えられますので、時短のためにも一旦ステップ2から実践してみましょう。
ステップ2以降を実施していくうちに、単語力と文法力が不十分だと感じた場合は、必要に応じてステップ1も実践してみてください。
1.7000語以上の単語力と高校修了レベルの文法力を身につける
英語のネイティブではない私たち日本人が正しく英文を読むためには、単語の意味を理解する力（単語力）と英単語の並べ方を理解する力（文法力）を身につける必要があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
単語力の身につけ方
TOEIC800点に最低限必要な単語力は約7000語といわれています。
これは、日本の難関大学入試で要求される単語力に相当し、ネイティブの6歳児とだいたい同じくらいの語彙力です。
シンプルですが、単語力を身につけるためには、単語帳を使っていきましょう。単語帳は、TOEIC専用の単語帳の他に、必要に応じて大学受験などで使う一般的な単語が網羅されたものを同時に使ってください。
また、単語を学習するときは、意味だけでなく発音や品詞もしっかり覚えるように意識しましょう。
発音と品詞を覚えることで、文構造の把握やリスニングの正確性が向上します。
文法力の身につけ方
文法は、中学・高校の英文法の参考書を使用して勉強していきましょう。
高校修了レベルまでの英文法を身につけることで、ほとんど全ての英文の構造を理解できると言っても過言ではありません。そのため、文法力に自信がない人は中学レベルの参考書から学習を始め、高校レベルまでマスターしていきましょう。
具体的には、英検準1級の英文法の問題が9割以上解ける状態までもっていくことが理想です。
ここまでできれば、単語力・文法力の基礎は問題ありません。
2.TOEIC800点突破には、最低でも公式問題集を3冊分解く
TOEICは問題形式が明確に決まっているため、公式問題集で実際の問題に慣れることが何よりも大切です。
公式問題集を効果的に活用するためには、1回目と2回目以降で問題の解き方に変化をつけることを意識してみてください。
詳しく解説していきます。
1回目の解き方
1回目は自分の実力を把握するために、制限時間を気にせず解いてみましょう。
時間をオーバーしててでも全て考えて解き切ることがポイントです。なぜなら、1回目は時間をかけても解けない問題を見つけ出すことが最重要だからです。
1回目を解き終わったら、間違えた問題を重点的に復習していきましょう。時間を気にせず解いているはずなので、ここで間違えた問題は、完全に実力不足で解けてないということになります。
「なぜ間違えたのか？」「何が理解できていれば解けたのか？」「次に同じ間違いをしないためにはどうすればよいか？」などを考えながら復習してみてください。
2回目以降の解き方
2回目以降は、間違えた問題を含めた状態で繰り返し解いていきましょう。2回目からは、時間と正答率を意識するようにしてください。
最終的に、制限時間を守り、かつ全問正解できるまで繰り返すことが重要です。
ここまで完了したら、次の試験の回も同様に実施してください。これを計3冊分完璧になるまで繰り返しましょう。
3.安定して800点を取るために、シャドーイングでリスニング力と速読力を向上させる
安定して800点以上取るためには、英語脳（英語を英語のまま理解する力）を養う必要があります。なぜなら、TOEICは時間制限が非常にシビアな試験であるため、後半のリーディングパートで時間切れを起こしやすいからです。
そのため、全問解き切るためには英語脳が必須になります。英語脳を育てるためには、シャドーイングがおすすめです。
シャドーイングの具体的なやり方
シャドーイングとは、英語を聞きながら同時に真似して発音していく通訳訓練法のことです。繰り返し実践することで、リスニング力だけでなく、英語を都度日本語に訳さずに理解できる速読力を身につけられます。
具体的なシャドーイングのやり方は、以下の通りです。
- 英文を見ながらリスニング
- 一文ずつ区切って声に出してリピートする
- 英文を見ながら音声を聞き、一緒に読み進める
- 何も見ないで音声に少し遅れて発音する
リスニングパートは比較的平易な文章なので、暗記できるくらいまで繰り返しましょう。また、リーディングパートは、音声を聞くだけで内容が頭の中にスラスラ流れてくるようになるまで繰り返すことが大切です。
シャドーイングの注意点
ただし、シャドーイングで十分な効果を発揮するためには、ひとつ注意点があります。
シャドーイングを実施するためには、単語と構成を完全に理解している文章を準備する必要があります。大切なことなので、忘れずに覚えておいてください。
そこで、今回紹介している勉強法では、ステップ2で使い込んだ公式問題集を使います。
ステップ2をしっかり実践していれば、問題集の文章の単語と構造を完璧に理解できているはずです。さらに、公式問題集は全問題の音声が収録されているので、シャドーイングの練習にもうってつけです。シャドーイングの効果を最大限に発揮するためにも、必ず内容が完全に理解できている公式問題集を3冊準備して取り組みましょう。
以上が、実際に筆者がTOEICで865点を取得するために実践した勉強法です。ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC800点を取得することで得られるメリット3選
TOEIC800点を取得することで得られるメリットは以下の3つです。
- 就活や転職で英語力のアピールになる
- 大学の認定単位や大学院入学試験で実績として使用できる
- 昇進・海外部署への異動に有利になる
大学生や社会人の方にとっては、魅力的なメリットがあるのを実感できるはずです。
1. 就活や転職で英語力のアピールになる
TOEIC800点は、取得難易度の割に就職活動で享受できるメリットが大きいといえます。
たとえば、就職活動の場合、人気企業になればなるほど倍率が高くなる傾向にあります。高倍率の企業に応募すると、書類の段階で落とされてしまう事も珍しくありません。
しかし、TOEIC800点を取得しておくだけで、他の応募者に比べて英語力があると認めてもらえ、面接まで進める可能性を高められます。
下図は、就活でもトップレベルの難易度を誇る外資系投資銀行に内定した、新卒者100人のTOEICスコア分布です。これを見ると、800点未満の内定者も存在することがわかります。したがって、高い英語力が必要とされる外資系企業に応募しても、TOEIC800点を取得しておくだけで、足切りされなくなるといえます。
他にも、公務員試験を受験する場合は、スコアが加点になる場合があります。たとえば、国家公務員採用総合職試験では、TOEIC800点を取得しておくことで英語試験にで25点が加算されます。これだけでも、かなり有利になることがわかるはずです。
2. 大学の認定単位や大学院入学試験で実績として使用できる
大学生の場合、TOEIC800点を取得していることで、英語の単位として認められる場合があります。次の表は、「2021 年度単位認定における TOEIC Program 活用状況」についての調査結果をまとめたものです。実際に、単位認定としてTOEICを活用している大学は300校以上あることがわかります。
TOEIC800点を取得していれば、多くの大学で英語の単位として認められるのです。
また、大学院入試においても、TOEIC800点を取得していることで、試験にTOEICを採用している全ての大学での基準スコアを上回ります。つまり、英語で足切りされることはなくなります。
3. 昇進・海外部署への異動に有利になる
「英語活用実態調査【企業・ビジネスパーソン】2019」によると、約3割〜4割の企業が、TOEICの点数を社内の昇進・昇格の要件に設定（要件スコアの平均：520~600点）しています。海外赴任者選抜においては、4割以上の企業がTOEICの点数を選抜要件に設定（要件スコアの平均：600~650点）しています。
したがって、社会人の方も、TOEICで800点取得すれば、昇進や海外部署への異動に有利になることがわかるはずです。
TOEIC800点であれば、社内のスコア基準も余裕でクリアできるのです。
TOEICで800点を実現！効果的な勉強法をサポートする参考書・問題集4つ
TOEICで800点を取得するための勉強法でぜひ活用してほしい4つの参考書・問題集は以下です。
- TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
- 1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
- TOEIC L&R TEST パート5特急 420問ドリル
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集
どの書籍も、最短最速でTOEIC800点を達成するための素晴らしいパートナーとなるでしょう。
一つひとつ詳しく紹介していきます。
1.TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
| 学べる内容 | 単語 |
|---|---|
| 特徴 | TOEICに出たことある単語のみ掲載 |
| おすすめの対象者 | 600点未満の初心者〜900点超えの上級者 |
| 価格 | 979円（税込） |
本書は、TOEICを毎回受験かつ毎回満点を取り続けているTEX加藤氏が著者になっている、非常に評価が高い単語帳です。
この単語帳は、とにかく収録単語の質が高く、TOEICに頻出するものばかりなのが最大の特徴です。さらに、TOEICによく出てくるフレーズと一緒に単語を覚えられます。
筆者も本書を愛用していましたが、実際の試験で本書と全く同じフレーズを何回も見かけたことがあります。また、音声もついているので、リスニングの練習にも有効です。
そのため、TOEIC攻略には絶対に持っておきたい単語帳です。
＼ TOEIC対策に必須の単語帳／
2.1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
| 学べる内容 | 文法 |
|---|---|
| 特徴 | 1問1問の解説が非常に丁寧 |
| おすすめの対象者 | 600点未満の初心者〜800点までの中級者 |
| 価格 | 935円（税込） |
本書は、TOEICの文法パート（Part5）に特化した参考書です。
本書は解説が非常に丁寧に書かれていることが大きな特徴です。そのため、TOEICの勉強を始めたばかりの初心者でも、おいていかれることなく細部まで理解できます。
また、問題あたりの回答目安時間も記載があるので、スピードを意識して解く練習ができるのも魅力的です。
もちろん筆者も使用していましたが、この1冊を繰り返すだけで、文法問題は8割くらいは問題なく正解できるようになりました。
＼ 初心者も安心！解説が非常に丁寧 ／
3.TOEIC L&R TEST パート5特急 420問ドリル
| 学べる内容 | 文法 |
|---|---|
| 特徴 | 圧倒的に豊富な問題量 |
| おすすめの対象者 | 700点以上の中級者〜990点までの上級者 |
| 価格 | 880円（税込） |
リーディングパートで時間が足りなくなりがちなTOEICにおいて、800点を突破するには、Part5をいかに早く正確に解き、Part6,7に時間を割くかが重要になってきます。
そこで、本書がおすすめです。
本書で豊富な問題量をこなすことで、Part5を超高速で解く力を身につけられます。筆者も本書を繰り返し、Part5の問題を平均5秒程度で解けるようになりました。
ただ、解説がシンプルなため、「1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急」を完璧にしてからの使用がおすすめです。
＼ 圧倒的な問題量でPart5完全攻略！ ／
4.公式TOEIC Listening & Reading 問題集
| 学べる内容 | 全てのPart |
|---|---|
| 特徴 | ETSが作成しているため高品質 |
| おすすめの対象者 | 600点未満の初心者〜990点までの上級者 |
| 価格 | 3,300円（税込） |
TOEICテスト開発機関であるETSが、実際のテストと同じプロセスで作成した問題を収録した公式問題集です。
問題の質で公式問題集を上回る問題集は存在しないため、TOEIC800点を目指す場合、本書は必ずやりこみましょう。最短最速でTOEIC800点を超えるためには、本書は絶対に必要であると断言できます。必ず購入しておきましょう。
2024年9月現在、最新版は公式TOEIC Listening & Reading 問題集11であるため、そこから直近の3冊（9~11）をやりこむことがおすすめです。
TOEICは定期的に問題の傾向・難易度が変わるので、常に最新版の問題集を使用していきましょう。
＼800点までの最短ルートには必須／
まとめ
この記事では、TOEIC600点未満の初心者から、最速でTOEIC800点を達成するための具体的な勉強法を解説しました。
- 7000語以上の単語力と高校修了レベルの文法力を身につける
- TOEIC800点突破には、最低でも公式問題集を3冊分解く
- 安定して800点を取るために、シャドーイングでリスニング力と速読力を向上させる
TOEIC800点取得のためには、基礎力（単語力・文法力）を身につけるのが第一歩です。続いて、公式問題集で問題を豊富にこなし、最後にシャドーイングで完璧に理解しましょう。
本記事で紹介した勉強法は、TOEIC初心者の筆者が865点を取得した際のノウハウを凝縮しているため、初心者でも十分に再現性があると断言できます。
勉強法を実践する上で、今回紹介した書籍を活用しながら、ぜひ800点を目指してみてください。
